Welcome 韓国養正山岳会 その1

04.04.01〜05 韓国から33人をお迎えした。   その2へジャンプ

04.01(木) 正午過ぎに秋田空港に着いた韓国の33人と秋田の岳人が矢島町花立のユースプラトーに泊まる。

04.02(金) 雪が降るあいにくの天気、A隊は鳥海山祓川へ、B隊は秋田の観光へ向かう。今野は新年度の会議後、午後から祓川へ。二ツ井(ふたつい)町の畠山さんと岩手県在住の久喜さんも遅れて3人一緒にスキーで祓川を目指す。15時、ユースプラトーの支配人が除雪の終点までワゴン車で送ってくれた。1週間前とはまるで違う強風である。

15:25 中島台分岐のすぐ上から歩き始める。二人は午前中の20数人が付けたトレースをすすむが、やや遅れてしまった。その後、20m以上の風とアラレに襲われ進行方向を見るのが難しくなった。祓川手前では視界が30m程度で、不安になりGPSを見る。久喜さんたちより20分遅れ、17:30 祓川ヒュッテ着。19:40まで日韓合同宴会の恰好になる。ソンさんが作るヒレ酒がうまい。真露もうまい。

吹雪に取り残され 単独で七高山へ

04.03(土) 5:45発 強い低気圧のため、吹雪で視界は100m程度だ。出発間際に「残留する人に無線機を届けてくれ」と頼まれヒュッテに引き返した。急いで戻ると北面を行くのか矢島口に変更するのかの連絡が終わったところだった。本隊は歩き出した。追いかけようとすると輪カン(ジキ)がはずれたという人がいて仕方なく、手伝う。本隊は少し待ってくれたが、私が追いつく前に吹雪の中に消えてしまった。ワカンがはずれた人は素早く合流したようだ。トレースも消えてしまった。竜ヶ原を過ぎて登りにさしかかるあたりでもう取り残された。北面に至るこのルートは経験がなく、矢島口に向かうことにする。そのことを無線機で連絡したが反応がない。強風のせいか。

雪面は登るに従って氷から雪になった。昨日今日の雪のせいだ。七ッ釜避難小屋には雪が張り付いていてドアが開けられていないことを示していた。ホワイトアウトの中の単独行動でペースが上がらない。すぐに休んでしまう。夏なら3時間程度なのに、スキーを履いたまま(アイゼンを出さず)七高山着12:50。結局祓川から6時間かかったことになる。40分ほど山頂で待ったが、誰も現れず、シールをはずして滑る。吹雪の中で視界が悪く、平衡感覚がおかしくなる。水平だと思い止ってからつんのめったり尻餅をついたりする。GPSに地点を入力しながら登ったので、不安はなかった。

気がついたら猿倉口だった  トホホ

猿倉側に下りている自覚はあったが、七ツ釜から御田に至る、すり鉢状の地形が見えたのでGPSの電源を切り、右に巻きながら下る。だんだん見覚えのない地形が出てきて不安になり、再びGPSを取り出し、マップポインターという半透明の方眼をあてがって現在地を確認すると祓川の下で、棚池から1kmほど進んだ地点だった。気を取り直してシールを貼り、登り返す。沢を3本越えて1時間半後の16:20やっとヒュッテに着いた。本隊は北面を登った組と千蛇谷経由で七高山に登った組と北面基部から戻った組の3つに分かれたとのことだけれど、すでに下山していた。久喜さんが残っていて畳を上げ、掃除をしてくれた。  (今野 記)

   

4月3日祓川出発前 荘司会長赤い雨具      七ツ釜避難小屋 入り口            七高山三角点  

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