大相沢林道(秋田) 06.05.07後半     →前半(姫神山-岩手県)に戻る

【メンバー】石川 牧之内 今野 祐子

 天気も上がり、帰りに、秋田県にある「日本一のブナ」の巨木を見物してみようということになった。石川さんは過去2度見たというが、その入口が分からない。何度か人に聞いたりしたがラチがあかず、元に戻ったところで、みんな別々に付近の民家に飛び込み、道を聞いた。入口が分かり、そちらに進むが、林道の登り口でゲートが現れた。仕方なく、車をあきらめ、歩く。40分ほど歩いたところで、二人乗りの軽乗用車が追い越していく。2kmで工事車両が現れ、先ほどの軽乗用車が駐車していた。

 やや早足に登ると、先頭の一人が先行者に追いついた。なんと、最近TVに頻繁に登場し、和賀山塊をくまなく歩く、「日本一のブナ」の発見者でもある憧れの佐藤隆(りゅう)さんだった。最近買ったばかりの本「秘境・和賀山塊」(佐藤隆・藤原優太郎 共著) の著者でもある。本荘山の会の荘司会長とは海外遠征で知り合いだったこともあり、初対面でも会話は滑らかだった。林道から左にはずれ、我々を案内してくれる。少し登るとブナの巨木があった。4月21日にNHKで放映された番組で、1年間の定点観測の対象になったブナだった。幹に穴があいていたりして、いかにも風雪に耐えたという感じがする、ブナのスター的な木だ。

大相沢林道工事中閉鎖 大相沢林道を登る 林道の法面には大きくなり過ぎたコゴミ
定点観測対象のブナを見上げる 右に回ると大きな穴が見える 上から見るとブルーシート(NHKの足場の鉄パイプ)
ややアップ ブナの新緑、細い枝の密集がおもしろい 佐藤隆さんに写真をお願いした。右は石川さん

 その上に進むと林道の向こうにとんがったピークが現れた。リュウさんに聞くと「白岩薬師だ」との答えだった。
 我々が目指す「日本一のブナ」はこの林道をさらに1時間半ほど歩き、そこから1時間下ったところにある。でも帰りは登りが1時間半、林道がここまで1時間半さらに車まで1時間と少しかかるという。すでに14時半ではあきらめるしかない。「日本一のブナ」は林道工事中の現在は遙かな存在だ。この林道も、日本一のブナを発表した後の大騒ぎから付けられてしまったのだとのこと。

 我々があきらめるとリュウさんも戻ることにしたようで、帰り道でもいろいろなお話を伺った。
イワナ釣りのえさはミミズですか?などと質問をすると、「毛針を作る。ゼンマイの綿はいい材料になる」「イワナを釣るときは同じ場所で粘ってはダメ、思った所へ針を投げて2回当たりがなければ次に移動する。移動しながら釣る」「最初に当たりがくるのは小物、大物はもっとじっとしている」「もぐって水中眼鏡なしでもイワナが見えれば、(「岩に隠れたのは」だったか?)手で捕まえられる」「見なくても手で捕まえられる。軍手があればいい」「大きなやつでも一日に150〜200匹は獲れる。でもそんなに獲ったらイワナが居なくなってしまう」
さらに「都会でナンボ「イワナの名人」なんていわれている人でもホントに上手だと思った人はいない」とも。
(今野記す)

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送