強風の鳥海山北面 07.04.29

【メンバー】 伸逸(リーダー)、戸田、久喜、広造、今野、畠山、相馬、斎藤英、伊東、那須、石井(以上11人北面へ)、石川、牧之内、須藤(以上3人矢島口へ)

【コースタイム】祓川7:40→北面基部9:26/9:50→新山12:40/ 13:50→(荒神の肩経由)北面基部14:40/15:00→祓川15:30 (伸逸さんの記録)〜風を避けた安全なコース変更

28日 18時、矢島町の「とちのき会館」に10人が集合した。会長・祐子(晩だけ)、戸田、石川、牧之内、今野の6人(本荘山の会)、伊東、和田の2人(鷹巣山岳会)、その他こちらからお誘いした那須さん、石井さんだ。

29日 4:50起床、6:10発。青空をバックにすっきりとそびえる鳥海山を目指した。
6:50、祓川の下の第2駐車場ですでに8割以上が埋まっている。これでは上は空いていないと判断し、そこに駐車した後で、仲間が続々と到着した。結局、祓川ヒュッテ前に集結したのは14人になった。

風が強い。石川さんたちはノーマルルートにした。畠山、相馬の女性二人と北面コースが初めての新入会員斎藤英さん、鷹巣山岳会の伊東さん、仙台の東風さんが行くとなればつき合うしかあるまいと思ったが、日頃の運動不足もあり、体力不足で大幅に遅れ、みんなに迷惑をかけてしまった。特に、強風吹き荒れる新山山頂で、1時間以上も待たせてしまったのは申訳ないことだった。那須さんが、14:20頃か、私は15:20に七高山と新山の鞍部に着いた。以前の自分の記録では基部から3時間程度であったから5時間20分というのはひどい。

時間の遅れが気になって、新山も七高山もパスして、外輪を目指した。外輪を越えるときの風の強さに驚いた。アイスバーンでシールが利かず、スキーを持ったのだが、そのまま倒されそうになる。しっかりスキーを握り、やっと外輪を越えたが、立っていられないほどの風だ。風速30mにも感じられた。やっとシールをはずしたが、立ち上がれないし、スキーも履けない。ザックの中にヒモがあるのを思い出し、スキーをひもで結び、ザックに付けていたカラビナに通した。そのままザックを背負い、スキーを引っ張って、ストックでバランスを取りながら下る。舎利坂中間あたりで、風がやや弱くなったので、やっとスキーを履き、何度も休み休み滑る。スキー靴があたって足が痛いのと、アイスバーンで太股が痙攣しそうになるのをこらえ、だましだましゆっくり下った。七ツ釜あたりから腐れ雪になり、重い。祓川着17:20やれやれ。ヒュッテにデポした荷揚げ品は前日牧之内さんが下ろしてくれていた。まだ足りないものがあり、点検したが、残っているものは水用のポリタンク1個だけだった。愛用のサブザック1個、マット2枚、フライパン1個が不明だ。記名しなかったのが悔やまれる。(今野記す)→秋田高校が回収してくれていた。07.05.04

12人、この直後久喜さん合流 矢島口の右へ(中央奥は稲倉岳) 北面が見えた地点で10人、伸逸さん撮影
岩が転がる。基部まで15分 14分遅れで基部(1410m赤川左岸)発のとき グンと遅れたNさんよりもっと遅れて
外輪の北、目立つピーク 新山側から七高山(外輪最高峰)を望む 新山側から外輪を望む。雪の吊り尾根
七高山直下でスキーをひもで結ぶ 以前二人が遭難したイワヒゲの滝上部「×」2個 残照の祓川ヒュッテ

祓川から七高山往復 07.05.04

 前回ほどの強風ではないが、やはり風は強い。出遅れて、祓川着9時。二つある駐車場は既に満杯で、路肩駐車となった。運良く3台分ほどのスペースがあった。相馬さんが2台前に止まっている。こちらの準備が間に合わないので、「お先にどうぞ」という。未回収のデポ品が気になって、ヒュッテの2階に行ってみると、四つ折りのテント用のマットの収納先を聞いている人がいる。「それ私のマットです」といって、確保した。ガムテープに名前を書いて貼っていたのだが、消えかかっている。小さいマット2枚は残っていなかった。ヒュッテ玄関の立て看板の裏に隠してから出発した。神社小屋で時間を確認すると10時前だ。

  イワヒゲの滝のクレバスの状態が気になったので、そこを経由していく。沢は雪で埋まっていて、やや窪みが出来ている程度で、割れ目にはなっていない。すぐ上部に竹で「×」が作られていたが、二つのうち一つは倒れていたので、しっかり立て直した。直後に「山岳警備員」というシールを貼ったスノーモービル1台が来て、クレバスの状態を尋ねた。倒れている×を直しておきました。と応えたが、彼は状態を確認しに、歩いていく。

  七ツ釜の上部で祐子さんが下りてくる。その後には相馬さんだ。舎利でやめたとのこと。私はだらだら登り続け、14時に七高山山頂に着いた。山頂まで腐れ雪で、重い。風は強く、時々ブリザード状態になる。前回の参加者の一人から「大倉の方にスキーを飛ばされた」とのメールをもらっていたこともあり、捜してみるつもりで、百宅側(東側)に回り込んで見たが、氷の粒が痛い。2分ほどじっと耐えていたら、スキーと靴と膝下の雨具の窪みが氷の粒で埋まってしまった。顔を上げられない状態では捜せないと諦め、祓川に下る。

  6月の全県総体に備えての偵察らしく、キャンプ場には横手高校がいた。中央地区は下のオコジョランドだと教えてくれるので、寄ってみた。本荘、秋田北がいた。鳥海荘で350円の風呂に入り、戻ると秋田高校も揃っている。利正さんが祓川から回収してくれた食器、ザック、フライパンを受取る。感謝。(カメラ忘れ、画像なし。今野 07.05.05記す)

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