高松岳(湯ノ又沢)07.10.13

お医者さんの中でも特別に忙しい立場の広造さんは月に一度しか休めない。彼から「沢に連れてって」と頼まれていた。「日帰りできる初心者向けの沢」という条件だ。やや物足りないが、先週の沢がピッタリだ。その近くに、まだ行ったことがないワルイ沢や三滝沢があるが、仕事の引継ぎが8時半、出発が9時では時間的に無理だ。

前の晩に秋田の荻原さんから「明日はどこに行きますか」というメッセージが留守電にあった。「高松岳の沢で9時出発」と伝えると「本荘高校で待ち合わせを」という。お互いに以前の勤め先でわかりやすい。そこへ、祐子さんから「明日はどこへ?」というメールが入った。「先週と同じ沢だ」と返信する。出発が遅すぎるからと「甑山に登り、9:50笹子の道の駅で待っています」というメールが返ってきた。

予定通り、本荘高校で3人が合流し、今野宅に自分の車を置いて広造さんの車に乗る。途中ガソリンスタンドとコンビニに寄り、笹子道の駅着10:08。湯ノ又温泉近くに荻原さんの車をデポし、広造さんの車に4人が乗り、未舗装の山道を1kmほど進む。終点の駐車場には車はなかった。そこには「ガニ沢」と「ガンジャ口」の表示がある後者の最後は「クチ」だろう。沢の名前が「ガンジャ沢」と思いこんでいたが、「ガニ(カニの意)ザワ」→「ガンザワ」→「ガンジャ」と変化したとひらめいた。「ジャ」が「沢」なら「ガンジャ沢」は間違いだ。

ガニ沢の表示の左には「ガンジャ口(くち?)」 草付を上手くトラバースする荻原さん 左を向く?めがね状の滝
7割紅葉。下は緑色 縦走路着 廃屋跡あたりに白煙あり

先週、ヘッドランプで下りた道を確認しながら登る。沢が近くなったところで、沢に下りる。嫌らしい草付の巻道は高巻した。荻原さんは水面すれすれに岩の弱点を見極めて通過する。クライミングに熱心に取組んでいるからできる技だろう。脱帽。快適なナメは15分ほどで終わり、尾根に付けられた登山道を登る。急坂にあえぎながら登る。祐子さんが途中で「きのこ」と叫んで遅れるが、稜線までは1時間半だった。1135ピークを越えた鞍部で祐子さんが「アカボー」とかいう茸を採る。高松岳の登りは50°を越えているような印象だった。赤湯又沢の右に白煙が上がる。以前見つけた廃屋のあたりか。山頂小屋で昼食休憩。持参した三脚で山小屋と稜線の紅葉をバックに記念写真をとる。

高松岳山頂(南側)から山伏岳だったか 紅葉と山頂小屋 小屋の前で
小安岳方向の紅葉 虎毛縦走路の急な下り 沢で待ってくれる「モダツ」(ナメコより旨い)

帰りは同じ道を通るのもおもしろくない。荻原さん持参の高性能GPSを頼りに稜線から沢に向って藪こぎする。12分で沢に下りた。でも、まだまだ藪漕ぎ状態だ。そのうち、沢の最初の流れが伏流水となって始まる。下るに従ってあちこちから水が湧きだし、だんだん沢らしい水量になってくる。

滝もなく、ナメを楽しみ、順調に下る。登山道が出てきたところで、その下はどうなっているか気になった。そのまま沢を下ることにしたらみんな付いてきた。夕暮れが迫っていて急いだら、祐子さんから歓声が上がる。「モダツだ」振り返るとちょうど食べ頃の大群落だ。しっかり収穫し、下ると駐車場まであと少しという地点だった。どうやら最初から沢を詰めて行けそうだ。でも、稜線手前の藪こぎは大変だから登りでは尾根に付けられた登山道を行くのがベストだろう。

慎重な下り やや滑る 広造さん危うし(ピンボケ)
灌木を掴む祐子さんの歩き 上向きの小さいメガネ イオウが吹き出している岩の割れ目

今回はキノコ名人の祐子さんと高性能GPSの使い手、荻原さんの参加があり、充実した一日を過ごすことができた。感謝。

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