鳥海山矢島口祓川から康新道(すっかり廃道)08.08.31  山行粗描へ  山おやぢのほっつき歩記へ

【メンバー】祐子(リーダー)、広造、児玉、敏、今野
【コースタイム】5:45祓川発 6:20涸滝(からたき) 8:20烏形(からすがた)雪渓下部、9:40烏形(からすがた)雪渓上部急登 (薮漕ぎの後) 9:50康新道展望台

 現在の康新道は七ツ釜の上の分岐を右に進んだルートになっている。34年前の夏、祓川神社の西側から遊歩道に降りてくる本荘高校山岳部OBを見たことがある。合併前の旧矢島町のHPにあった地図でも古い康新道を載せていた。この山行の前日にそのサイトを探したが見つからない。今は完全な廃道で、経験者のリードに従い、薮漕ぎするしかない。祐子さんが唯一の経験者だ。過去単独で登ったこともあるというから凄い。
 雨続きの土日で、なかなか山に入る気力がわかないところだが、祓川からの康新道を行くとなれば多少の雨にひるんではいられない。4時市役所集合。
 横手から駆けつけてくれた敏さんの気合いには頭が下がる。

遊歩道から目立たない分岐を右に曲がる。雨模様で、小さい沢をまたぐときは足が滑る。まもなくカラ滝が出てきた。ここしばらく雨模様だったが、水量が少なく、一筋の滝となっている。なるほどカラ滝か。足下は清流に育つ藻が丸く成長している。中島台の鳥海マリモより立派な気がする。

小雨の竜が原「熊出没」の看板 カラ滝付近の藻
一筋の流れ、涸滝(カラ滝-ピンボケ) 途中は沢登り、滝もある(敏さn撮影)

やや沢から離れてしまい現在地を見失ってしまったが地形図を注意深く読み、展望の利く地点まで登り、現在地を確認した。いったん池塘まで下り、沢を登り、やっと烏型雪渓の地点までたどり着く。そこではまだ雪渓が残っていて、周辺はやっと雪解けらしく、ヒナザクラやアオノツガザクラ(春の花)の群落も見られた。
 最後のツメは垂直の溶岩の壁だったが、ザイルを固定し、灌木につかまりなんとかクリアした。

道を見失い、急斜面を上り詰めて下った池塘にて(敏さん撮影) カラス形雪渓(セルフタイマーで児玉さん撮影)
海岸線の向こうに男鹿半島がかすかに(カラス形雪渓のヘリは急斜面) カラス形の雪渓を見下ろす(右に祓川ヒュッテ、左上は海岸線)
イワイチョウの固まりは珍しい(雪解けで遅い春) カラス形雪渓を乗越した地点から見た鳥海山

 次は灌木の薮漕ぎで、足が地面に着かず、密集した枝を踏み、浮いている状態の薮漕ぎで、バランスも難しい。でも、20mほどでそこを越えると康新道ノーマルルートの展望台だった。休憩すると、やや雨脚が強くなった。一同顔を見合わせ、下山することで意見が一致した。駐車場着10:50。鳥海荘の風呂350円に入り、ラーメンを食べた。あまり早い帰宅でカミさんが驚いていた。お二人の写真提供感謝。(今野記す)

※康新道下部旧道は下部が廃道同然のルートで途中から沢ルートとなる上、
上部岩場等もあり、経験者同行でなければ登行不可能です。 (「やまおやぢのほっつき歩記」より。同感。)

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