鳥海山中島台 13.03.17    菊地のページへ  山行粗描へ

【メンバー】児玉、菊地、広造(新山山頂まで)、多賀谷(標高1400mくらいまでか)。

6時市役所集合、稲倉に行くか中島台コースにするか相談していたところ、今野さんが現れる。聞けば鶴泉荘で那須さんと合流後、稲倉に向かうとのこと。児玉さん、菊地さんは中島台コースを希望しており、今野さんには現地で吉田さん、栗谷さんと合流してもらって、当方は中島台コースに向かうことにする。中島台コースはなんせ長帳場なので、夕暮れまで晴れている時しか山頂は目指せない。この機会を逃してはこのコースからの新山登頂は難しいからだ。
途中、西目で同じく中島台コース希望の多賀谷さんをピックアップする。

前日、菊地さんが下見をしてくれていて、標高380m付近の第2発電所に車をデポする。
7時10分ころ登山開始、樹林帯はモナカ雪で帰りの滑降が思いやられる。途中、短時間の水分補給時間はとったものの、1ピッチ、2時間弱で905mピークに達する。いつ来てもここからの眺めに圧倒される、がしかし、予想はしていたものの、この先の斜面は氷結していてテカテカと光っている。当方は最初の急坂で20mほど滑落し、スキーアイゼンを装着する。前方を見ると児玉さん、菊地さんが既にはるか先を進んでいる。

06:38車道から林道へ 08:19 905mを越えて稲倉岳の壁
08:19 905mを振り返って 08:19 山頂を望む
08:22穏やかな絶景だ 08:22 長靴の人物は誰?(HP管理人)

標高1200m付近で、多賀谷さんに追いつく。今日は体調が今一で足が攣り気味なので、ゆっくり無理せず行けることろまで行って下山するとの事。当方は時間がかかっても是非とも登頂したかったのでゆっくりマイペースで上を目指す。先行する2人にはもはや追いつくことが不可能な距離になっていた。

先行する2人が七五三掛(しめがけ)への急坂にかかったところで児玉さんが50mほど滑落、アイゼンに履き替えスキーを担ぐ。菊地さんはスキーをデポする。

09:43 稲倉岳を振り返る 09:43 ややテカテカ

当方は今回新調したG3用スキーアイゼンの性能が良く七五三掛の登りをクリヤし千蛇谷に入る。千蛇谷は傾斜はないものの完全に氷結しスケートリンクと化していた。スキーアイゼンは先の方しか食い込まない。途中まで登った所で急に片足がスリップし、10mほど本日2回目の滑落をする。気がつくと片方のスキーアイゼンがなくなっており、斜面を滑り落ちたのか風に吹き飛ばされたのか全く見あたらない。オニューだったので、がっくり。

気を取り直して、スキーをザックに固定してアイゼンで山頂を目指す。山頂神社付近にたどりついたところで新山登頂を果たした児玉さん、菊地さんとスライドする。
彼らはこの悪条件の中、6時間ほどで登頂したものと思われる。

当方もここまで来て登頂しないという選択肢はないので、ここにザックをデポし、空身でピッケルを持って山頂に向かう。14時20分ころ新山登頂(7時間10分くらいかかったか),風が吹いて寒いので写真を撮って早々に下山する。

10:49 千蛇谷が近づく 13:22 山頂着
13:24 山頂 13:24 エビのシッポ
13:22海が見える 13:24 七高山方面(東側)

途中、少しコースミスして急斜面の上に出てしまったものの登りのトレース目指してトラバースする。ここで今日3回目、5mほどの滑落をする。滑落停止で氷の上をガリガリ掻いている内に氷の塊にぶち当たって停止する。下にプラトーが見えていたのでそこまで落ちれば止まるだろうとは思ったが今日一番やばかった瞬間だった。

ザックを回収、3回目の滑落で体力・気力を相当消耗、こんなときスケートリンクと化した千蛇谷をスキーで下ったら今度こそ、骨折とか致命的事故を引き起こす可能性があったので、せっかく山頂神社までスキーを担ぎ上げたが、そのまま背負ってアイゼンで下山する。

七五三掛付近で先行の2人が当方の安全確認をしてくれているのが見える。
結局、七五三掛下、1400m付近のプラトーまでスキーを担いで下山、ここでやっとスキーに履き替える。

15:48 手強かった鳥海山

905mピーク手前で先行2人と無事合流、案の上、樹林帯で最後のモナカ道場が待っていたが、17時20分、車デポ地点に無事下山する。

考えてみると、今日はスキーを担いでいる時間の方が長かったかな。修行のような1日だったが、充実感あり。
疲れであっちこっち痛むけど、なんか幸せ。(13.03.18佐藤広造記す)

画像が送られて来ていることに気づき、画像を追加し勝手にコメントも加えました。(13.03.20朝、管理人)
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