イタリア アルプス トレッキング 18.07.02~29    

【メンバー】 渡辺 ほか1名

2年前シャモニー、ツェルマット、サースフェー、グリンデルワルトを3週間トレッキングしたので、
今回は物価が安くて料理のうまいイタリアのアルプスをトレッキングすることにした。

イタリアは長くつの形をしているが 最初の10日間は長くつ最上部右端のドロミテ、
次の1週間は長くつ最上部左端アオスタ、クールマイユール、
最後の1週間は長くつ最上部中央部のツールドモンテローザ。

言語
イタリアでは英語はほとんど通じない。特に山小屋はほとんど無理。
登山客はヨーロッパの人が多いため、困っていると通訳してくれた。
とはいっても自分は英語もできないので苦労した。
日本語の『ありがとう』は田舎でも通じた。

費用
秋田空港~ミラノ往復航空券が9万円、宿泊はホテル、山小屋で一泊朝食付き5000円くらい、
その他国内移動のための交通費で合計40万円

7月4日(水)~7月13日(金) ドロミテ
ドロミテは石灰岩の山の集まりであるため、とんがった急峻な岩峰が連なっている。
拠点をコルチナダンペチオにおきトレッキングをした。

小さな町ではあるがシャモニーに似て繁華街には一流ブランド店が軒を並べている。
この中に観光案内所がある。
毎日18:00~19:00まで日本語スタッフがいて対応していてくれる。
日本の滞在経験があり日本語はペラペラだ。

日本にいた時からメールでやり取りしていて毎日通い、予定を立てた。
彼女自身もガイドの仕事をしていて、夫はホテルを経営している。
なにかとお世話になった。

イタリアでは目的地を決めても移動はほとんどバスであり、チケットの買い方、
バスの時刻を(帰りの時刻も)メモしておかないと帰れなくなる。

朝は便数も1本/時間はあるが、昼を過ぎると帰りのバスは2本くらいしかない。
イタリアでは自動車は右側通行なので、左側の停留所で待っていても停まってくれないし
時刻表よりも早くバスが通過し、待っていても乗れない時もあった。

7月14日(土)~7月17日(火) アオスタ、クールマイユール
アオスタ、クールマイユールからはトンネルをくぐるとフランスのシャモニーに車で行ける。
そんな モンブランのイタリア側拠点としてにぎわっているほか、歴史の遺産の多い街でもある。

ドロミテから新幹線、バスと乗り継ぎアオスタに夕方到着。
泊まるはずのホテルに23kgの スーツケースを引きずりながら1時間で到着。

ホテルの玄関が閉まっている。カーテンが引いてあり 人の気配がない。
『あれっ!!』おかしい。

周辺を探し回ったら裏側に入口らしいものをみつけた。
婆さんがちょこんと座っている。
聞いたらここに間違いないらしい。
荷物の整理をしていたら既に 21時を回っている。

でも外はまだ明るい。さっきの婆さんにレストランを聞いて出かけた。
ステーキと特大のビール。パスタ、サラダを頼んだ。
周りの客は近所の常連さんのようで騒がしい。
秋田弁で何をしゃべっても通じないので気軽に話せる。
ワインも飲んで一人20ユーロ(約2700円) 安い!!
スイスだったら1万円コースだなと思った。

7月19日(木)~7月24日(火) ツールドモンテローザ
イタリア側周回 昨日まで宿泊はホテルやアパートだったが今日からは山中の小屋(Rifugio)である。
日本の山小屋 との違いは基本個室が多い。
予約なしで行って混んでいるとドミトリーとなる。
個室ではあるがシャワー とトイレは共同である。いずれもとてもきれいだ。

食事は2食付だが朝食は質素である。
パンとハム、 サラミ、チーズ、コーヒーが基本である。
イタリアのコーヒーは濃くて薫り高い。量も一口分しかない。

夜はサパーでなくディナーとなる。
前菜がパスタかスープ(量が多く腹にずっしりくる)、メインが肉料理 (牛の煮込みが多かった)、
デザートはアイスクリームかプリンかケーキで終わる。
この間ビールを飲んだり ワインを飲む。

ワインはグラス一杯3ユーロくらい、ビールは高くて4ユーロくらい。
パンは食事中 自由に食べれる 小屋の立地はゴンドラやリフトの近くにあるので
電気があり、Wi-fi も自由に使えてとても便利で助かる。

アルペンローゼ ホテル オリンピア ここを拠点にした ラガツオイ 2004m 展望台 
1800年代の登山服の雄姿
天気が良くても寒い ドロミテの最高峰マルモラーダ バイクのほとんどがBMW
チンクエトクリ2255m クライミング多数 ドロミテといえばトリチーメ トリチーメ周回コースのBAR
マルモラーダ3343m頂上前300m地点 水場 山の中にある助かる

アオスタ
アオスタ繁華街 エーデルワイスの売り物 駐輪場でパーツを盗まれた自転車
イタリアの白バイ TMBとはモンブランの周回コース 道標が要所にある
雪原のモンブラン登山者 左から3つ目モンブラン でも見えない
スイス、イタリア国境の展望台
 標高3462m昨夜の積雪
チェルビーノ
イタリア側マッターホルン登山口
チェルビーノ繁華街
なぜか日章旗 マッターホルン

モンテローザ
ツールドモンテローザ スタート地点 TMR ツールドモンテローザ ビランケ峠
グラン湖 花畑 ムーミン谷?
ワタスゲ群生 バイケイソウに似ている 山小屋フェラーロ(料理で人気)
アルペンローゼ群生
なかなかモンテローザが見えない
山小屋ギャビエット
(料理No.1だったが空いていた)
モンテローザ登山拠点マントバ小屋
視界も悪い アイゼン履く ガスの中にようやくマントバ小屋
(3498m)が見えた
この地方の独特のログハウス 田舎料理のズッパ(野菜の煮込み料理)
パストーレ小屋 モンテローザからマッターホルンの図 朝焼けのモンテローザ
スイス国境のモロ峠の女神像
越えるとサースフェー
中央右斜面に登山者
(実は彫刻 ユーモア)
ホテルでの自炊料理
(このハム切り落としで旨い)

まとめ

1か月の旅で日本人に会ったのはツールドモンテローザの3日目から5日目まで
山小屋で一緒になった小出さんとオダカさんの女性二人だけ。

小出さんは75歳になるのだが酒田出身で大学が 同じで自分の先輩と分かり急に親しくなった。
オダカさんは英語が堪能で何かと頼りになる人でした。
でも一度道に迷ってしまい35kmも歩いて野宿も覚悟したらしい。
そしたら車に出合、宿泊予定の山小屋の主人と連絡を取ってもらい、車で迎えに来てもらったとのことだった。

自分たちは大した地図もなかったのだがスマホのアプリ ジオグラフィカ で
ルートを確認しながら歩いたので、大きな間違いはなかった。
このアプリは日本でもヨーロッパでも世界中どこでも使えるので優れものだった。

この旅で歩いた距離は標高1100mから3500mの間をのべ150kmだった。
ツールドモンテローザだけで 90kmだった。

雄大な山と可憐な花 そして おいしい料理とワイン いい旅でした



18.08.11 管理人今野アップ

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